海上でのスローライフ!? 『Raft』を漕ぎ出そう!

『Raft』はインディーデベロッパー「Redbeet Interactive」が開発した漂流サバイバルゲームだ。『Raft』は英語で「イカダ」を指す言葉で、主人公は海を漂流するイカダの上での生活を強いられる。今回は、「サバイバル」「クラフト」そして「アドベンチャー」を一度に楽しめるゲーム『Raft』を紹介する。

危険と隣り合わせ! 漂流サバイバルライフ!

ゲーム開始直後、プレイヤーはイカダの上にいる。イカダの上には、何もない。手にはフック。海を見れば様々な漂流物がある。そう、『Raft』ではフックで漂流物を集め、それを資源としてイカダを増築していくのだ。プレイヤーは空腹と喉の渇きと体力ゲージの減少と戦いながら、イカダ建築生活を送る。ゲージが減少すればプレイヤーは死んでしまう。マルチプレイでは協力しながら生き残ることも可能だが、ソロプレイではそうもいかない。まずはゲージ減少で死なないように、生活基盤を確立しよう。またゲージ減少の他にも、海ではサメに襲われることがあり、もちろん死ぬ。そんな自然の脅威と戦いながら、プレイヤーはイカダの上でサバイバルライフを送るのだ。

可能性は無限大! イカダをクラフトしよう!

生活基盤が安定するくらいにイカダの建築が進むと、リサーチテーブルというものが設置できる。リサーチテーブルでアイテムを調査したり新しいクラフトを学んで、建築の幅を広げていこう。集めた資材でクラフトを重ねた先には、資材や食料・飲料水を自動的に調達する設備を備えた、到底「イカダ」とは呼べないシステマチックなイカダ(豪邸)が完成する。そうなると、次はサメの住まう海に新たな資材を求めて挑戦できるようになる。最初の頃は恐怖の対象だったサメも、この頃には可愛いマスコット程度にしか映らなくなる(いや、それでも怖いのは怖いが)。そうやって集めに集めた資材でクラフトできるイカダの形は、プレイヤーの数だけ存在する。ログハウスのようになったり、自走したり、……などなど、「イカダ」のかたちはプレイヤーに無限大だ。『Raft』は、サバイバル生活に勤しみながら「自分の世界」をクラフトできる自由度も兼ね備えているのだ。

この海原の謎を解け! 見果てぬ世界へ旅立とう!

さて、主人公は気づいたらイカダで海を漂流していた。その理由は分からないが、少なくともサメとのサバイバルや果てのないクラフトだけが目的ではないはずだ。ヒントになるのは、手元にある手記だ。それには見覚えのない家族写真1枚と、「陸地で会いましょう」というメッセージが残されている。見渡す限りの大海原だが、生き残って陸地に辿りつけば、家族に会えるのだろうか。――そして、主人公の冒険は始まる。いくつかのアイテムをクラフトすると、点在する島々の場所が分かるようになる。主人公はこの世界の島々を探検し海では調達困難なアイテムなども回収することができる。時にはアイテムを採取したり、サメ以外の野生動物と戦ったり。時にはこの世界の秘密が分かる場所を探検しながら、各地を巡る。様々な場所を訪れながら「なぜ主人公ひとりが『Raft』に乗っていたのか」という謎を解く冒険要素も、本作の醍醐味なのだ。

本作の魅力は、「サバイバル」「クラフト」「アドベンチャー」要素がバランス良く組み合わさっている。どの要素を取っても本格的で、プレイヤーを飽きさせない。それどころか、時間を延々と奪っていく魅力が『Raft』にはある。自分だけの秘密基地をどんどんと拡張できるようなワクワク感が心くすぐられるのだ。マルチプレイにも対応しているので、友人と力を合わせてワイワイ拡張を楽しんで遊ぶもよし。ソロプレイでまったり遊ぶも良しだ。さて、自分はどんなイカダを作ろうか。――……そんなことを考えながら、プレイしてほしい。

©2020RedbeetInteractive AB
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Raft

タイトル: Raft
ジャンル: アドベンチャー, インディー, シミュレーション
開発元: Redbeet Interactive
パブリッシャー: Axolot Games
リリース日: 2022年6月21日
早期アクセスリリース日: 2018年5月24日