店を経営するシム、もしくはコック（料理人）になるゲームは多い。この『Godlike Burger』は、人気作「Overcooked! – オーバークック王国のフルコース」を踏襲しながらも、経営シムやパーマデス、容赦のないタスキルなどの要素を盛りに盛り込んだ複雑怪奇かつクレイジーなゲームだ。さて何がクレイジーなのか。界隈で物議を醸す『Godlike Burger』を紹介しよう。

クレイジーでサイコなバーガーショップを経営しよう！

このゲームはハンバーガーショップを経営するシミュレーションゲームだ。銀河を往く「グッドバーガー」は、店主の亡き祖母のハンバーガーを想い作られたハンバーガー店型宇宙船。目的は「グッドバーガーを銀河一のハンバーガー店にすること」。そのためには~~金髪の孺子よろしく~~手段など選んでいられない。なにせ店を経営するには金が要る。客も要る。評判も要る。だが現状「スペースバーガー」にはそれがない。銀河一になるためには、普通のハンバーガーでは勝負できない。ではどうするか？ ――そうだ、肉を作ればいいじゃない。つまり来店するお客さん（エイリアンだが）を調理するというナイスアイディアを店主は思いついてしまった。『Godlike Burger』は、お客さんを殺害して食肉加工機にかけ、ミンチにしてパティに変え、それでハンバーガーを作り、そのハンバーガーをお客さんに提供するという無修正クレイジーサイコパスなゲームなのだ！

パティは100%「現場」で調達！調理するまで気を抜くな！

そこでお客さんバーガーを作らなければいけないのだが、前提条件として、来店するお客さんは生きている。そして都合が悪いことに、肉にされそうになると反撃したり助けを求めたり警察を呼んだりする。それは店の評判的によろしくないばかりか、肉として正しくない在り方だ。そこで店主であるプレイヤーは、可及的速やかかつ誰にも見つからない方法でお客さんを確実に肉にする必要がある。それは肉切り包丁での刺殺であったり、銃を用いた方法であったり、下剤やタバコが吸いたくなるソースを仕込んで密室で殺害など様々な手段がある。注文された品の材料が足りなかった場合なんかは注文したお客さんをホトケにしてさしあげよう。そうすれば「注文なんてなかった」わけで、店の評判だって落ちないわけだからね。肉も手に入って店の経営は万々歳、というわけ。ちなみに種族によって肉の好みは違う。それを考えながら肉集めができるようになれば、キミの精神はマジモノだ！

究極のブラック・ワンオペ・マネジメント！

忘れてはならないが、本作はショップ経営シムである。材料の管理と調達、光熱費等ランニングコストの管理、店の評判etc… お客さんを肉にしながらも、お客さんの評判を上げるように店の経営を考えなければならない。経営が立ち行かなくなると、借金取りがやってきて大変なことになり全てを失う。そうならないためには、店の売り上げや評価を優先して戦略的にショップを運営する必要がある。まぁ「どいつを客にするか、どいつを肉にするか」という話だ。それを念頭におき、全てをワンオペで乗り切ろう。昼には一人きりで店の運営（肉の現地調達含む）をし、夜は「ソース」の仕込みや材料の調達、そしてキッチンや罠をアップグレードしよう。警察に疑いをかけられ始めたと思ったら、店の場所を変えるか、賄賂を渡すといい。度し難い犯罪に手を染める前提で店の経営をシミュレーションするのは、一言でいうと「やることが……やることが多い……！」。だが、これらをうまく回せて行けるようになると、銀河一のハンバーガーショップまで遠くはないはずだ！

光が「オーバークック」ならば、闇は『Godlike Burger』だ。ブラックジョークが好きだったり、タワーディフェンス系のトラップアップグレードする試行錯誤に脳汁を垂らしたり、わっちゃわちゃしたタスクキルを悟りの境地で行うのに快感を覚える人には是非ともおすすめしたい（なにせ本当に「やることが多い」ので）。さて、今日も「グッドバーガー」の社訓を復唱！「お客さまは2種類です！『評価』か、もしくは『お肉』です！」

■ 成人向けコンテンツの説明
漫画的暴力と血しぶき（漫画のエイリアンを殺し、バーガーパテにする）が含まれ、タバコとアルコールも含まれます。

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