このゲームは「探検家」と「傀儡（かいらい）」に分かれた、いわゆる人狼ゲームだ。

微細なグラフィックがグロテスクでホラーな描写の世界観にマッチしており、より過酷でリアルな雰囲気がある人狼ゲームを作り上げている。全8人の探検家たちは極寒の地から脱出を図るため協力してゴールまで船を進めなくてはならない。しかし探検家の中からは敵陣営である傀儡がランダムで選ばれる。傀儡は探検家の脱出を防ぐために、あらゆる妨害をして全滅させてくるのだ。それぞれの陣営が勝利するために「どのような場面で戦い、協力するか」――それぞれの思惑と戦術・戦略が交錯するゲームだ。

探検家よ、協力して船を進めて脱出せよ！

探検家はひとりでも生き残り脱出することができれば勝利だ。探検家には8つの役職があり、最初から鍵を持っている役職、樽を持っている役職、拳銃を持っている役職などがあり、それぞれが協力することで効率的に脱出を目指せるのだ。しかし、探検家の中には２人の傀儡がいる。彼らは様々な手段を用いて脱出の妨害をしてくるだろう。そのうえ、4日目を越えてしまうと嵐がやってきて如何なる手段を用いても生存することはできない。傀儡に妨害されながらも最速で脱出を目指そう！

体調管理を含んだ心理戦

探検家と傀儡に共通して言えることは「寒さ」や「空腹」、「体力」に気を配らなくてはいけないことだ。。極寒の地で火のない所にいれば凍えてしまい、食料を食べないと空腹で徐々に体力は減っていく。このゲームでは傀儡による殺害よりも、極寒の自然による凍死なども危険性が高く、それを防ぐためには体調管理を怠ってはならないのだ。加えて傀儡側は探検家のそういった隙を伺い、とどめを刺しにくる。探検家が空腹になった時に、毒を持ったシチューを食べさせたり、凍えそうな時に木材を抜いて暖を取らせないなど。このようにしてプレイヤーの行動をお互いに監視し合いながら探り、協力し合いつつも傀儡か探検家かを見極めることが重要だ。それがこのゲームの難しい所でもあり、醍醐味でもある。

傀儡よ、血と暗黒の魔術で人間を滅ぼせ！

傀儡になった場合の勝利条件は、脱出される前に探検家を全て殺害することだ。傀儡側は探検家にはない特殊な能力があり、傀儡と呼ばれるゾンビのようなモンスターを召喚したり、ホワイトアウトと呼ばれる視界を奪う能力だったり、幽霊歩きと呼ばれる高速移動を可能にする能力がある。そしてそれらはトーテムと呼ばれる物を建てることによってそれらの能力を向上させることができるのだ。これらを用いながら脱出を妨害し、船の燃料を盗んだり、船を故障させたり、食べ物や注射器で毒を盛ったり、殺傷したりと妨害行為を繰り返して傀儡側での勝利を目指そう！