観客を沸かせ! “生き残り”をかけた闘技場型カードゲームバトル『Alina of the Arene』

剣闘士となったあなたは闘技場を戦い抜く。『Alina of the Arene』は、ヘックスベースのフィールドで戦闘を5回以上行うことで解放されるボスを倒すため、自身のデッキを構築しながら装備を整えていくローグライクゲームだ。

自分だけのデッキを構築しながら敵を倒すデッキ構築型ローグライクカードゲーム『Slay the Spire』と、ステージ内を移動して敵を倒すストラテジーゲーム『Into the Breach』の要素を組み合わせ、単純な戦術に縛られることがなくなった、新感覚のバトルシステム。それを堪能するには、このゲームをプレイする以外に他ない。

ステージを駆使した戦い。立ち回りがモノを言う闘技場システム!

本作はプレイヤーを中心とした六角の闘技場・アリーナを舞台にしている。フィールドに放たれた敵を倒し、次々とマップを選択してステージをクリアしていくのだが、このゲームの大きな特徴としては「プレイヤーや敵が動ける」点にある。戦闘には移動・攻撃・防御・状態異常などのカードを使用し、限られたコスト内でそれらのカードを選択しながら敵を倒すものとなっている。しかし移動カードだけはターンの最初でしか使えず、攻撃してから逃げるという『ヒット&アウェイ』が禁止されているのだ。そのため、移動して相手の攻撃を避けた上で敵に攻撃を仕掛けるなどのカード選択が、基本的な行動パターンとなる。攻撃が必ず当たる『Slay the Spire』とは異なり、フィールド内を動き回ることで避けることが可能になった『Alina of Arena』は、実に画期的なシステムなのだ。相手の行動とフィールドの位置関係がとてもシビアになり、相手の背後を取ったときの快感や、囲まれたときの絶望的スリルが鮮明に味わえる。

己のプレイングで観客を沸かせ!

勝つためならどんなことをしても許される、――それが闘技場。場内に落ちている武器を拾って自身を強化しても、問題ない。しかし、その落ちている武器は一体どこから現れたのか、それはもちろん観客席からである。そう、このゲームには観客がいるのだ。何もない場内に、武器やポーションを投げるのは観客であり、観客の機嫌が悪ければ何も降ってこないし、機嫌がよければ、たくさん投げ入れられる。相手の攻撃から逃げ続けていては観客は面白いと思わず、機嫌を損ねてしまう。しかし、上手く立ち回り敵にダメージを与えると観客は盛り上がり、アイテムが降ってくることもある。勝つためには何をしてもいいが、あまりにも惨めな戦いでは、勝てる試合も落としてしまうこともあり得るのだ。

2色の恩恵がバトルの幅を広げる

カードが赤と青の色で分けられているのは、武器を装備したときの恩恵がカードとリンクしているからだ。武器は両手に1本ずつ持つことが可能で、右手は「青」、左手は「赤」と別れている。例えば「攻撃力が上がる装備」を左手に持てば手札にある「赤」のカードの攻撃力が上がる。反対も同様、右手に持てば手札にある「青」のカードの攻撃力が上がる。もちろん、同時に持つことも可能だ。拾った武器によってどちらに装備するか選べるのも、このゲームの醍醐味と言える。

『Alina of the Arene』はやりこみ要素が満載のゲームだ。一度のプレイ時間も長いので、クリアした後の満足感や達成感は、そうそう味わえるものではない。慣れてくれば『ノックバック』という戦術を用いて敵同士で攻撃するように差し向けることもできるが、それはプレイしてみてのお楽しみだ。製品版では日本語にも対応している。これほどまでプレイの幅が広く、遊びがいのあるゲームはなかなかない。ぜひ、自身の目で確かめてほしい。

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Alina of Arena

タイトル: Alina of the Arena
ジャンル: インディー, ストラテジー, 早期アクセス
開発元: PINIX
パブリッシャー: PINIX, IndieArk
シリーズ: IndieArk
リリース日: 2022年1月19日
早期アクセスリリース日: 2022年1月19日