さて、日本は1000年以上続いている世界でも有数の国なのですが、建国100年未満の国というのは数多くあります。『たったの100年で国や文明を作ることが出来るのだろうか？』そう思ったあなたは、この『百年王国』でシミュレートしてみるのはいかかでしょう？。このゲームは、その名のとおり百年で国を作るというゲームなのです。

1プレイ30分で終わる！お手軽シミュレーション

『百年王国』は6×6のマスで表現された世界を開拓し、100年（100ターン）でどのような文明を世界に築き上げることができるのかチャレンジする、文明育成シミュレーションゲームです。プレイヤーは「創造主」になり、パートナーである「神託の巫女」と一緒に、世界によりよい文明を築いていきます。さて、文明を築き上げるといっても複雑な操作はいりません。基本的にはマスを選択し「建築」をしていくという、非常にシンプルなゲームです。シミュレーションゲームによくある、戦争や交渉、国と国の対立と言った複雑な要素はありません。1プレイは30分程度で終わるので、気軽に何回もプレイしてシステムを理解しましょう。

Sランク評価を目指せ！

100年が終わった時に、プレイヤーが作った文明はE～Sでランク付けされます。具体的には「食料」、「生産」、「文明」、「遺産の数」によって評価されるわけです。つまり、この4つを出来るだけ増やして、評価「S」を取ることが目的と言えます。また、この「食料」、「生産」、「文明」の3つは、毎年建物からの「収入」という形で取得していきます。そしてそのポイントを使い、新たな建物を建築したり、アップグレードしていき、より多くの収入を得る……この繰り返しです。Sランクを取るには、どの建物を建てて、多くの収入を獲得していくのか、高い戦略性が求められます。私が初見プレイの時は、あっさりBランクを取れたので、Aランクまではそこまで難しくはないと思います。ぜひとも皆さんにはSランクを目指していただきたいです。

周回プレイも苦にならない

本作は周回でプレイを重ねていくことで、神託の巫女やマップがアンロックされ、ゲームの世界が広がっていきます。また、神託の巫女にはレベルが用意されていて、ゲームをクリアするたびに経験値が入り、レベルが上がっていきます。周回することで、より優位にゲームを進めていくことが可能となり、巫女と共に文明や歴史を作っていく100年の旅路を、何度でも楽しむことが出来ます。また、信託の巫女は5人おり、それぞれに固有の建物を建てることが出来ます。つまり、全ての巫女のレベルを上げていくのがSランクへの近道なのです。

最初は手探りでプレイしていきましたが、システムを理解してからはゲームに熱中していきました。慣れないうちは、何の計画性もなく建築していましたが、効率よく無駄のない建築の順番を考えていくのは楽しかったです。1プレイに掛ける時間も程よく、マップもちょうどいい大きさで、繰り返し遊びたくなる中毒性があります。巫女の存在を身近に感じながら100年を終える時の切なさも、『百年王国』のいいスパイスです。

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